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2017-04-24(Mon)
一口にMAツールといっても、そのタイプはさまざまです。多機能かつ高性能なMAツール使いこなせなければ逆効果になりかねないため、導入検討は慎重に行う必要があります。そこで今回は失敗しないMAツールの選び方について考えてみましょう。
MAツールは導入・運用コストを安く抑えられるローエンドタイプから、多機能なハイエンドタイプまで多種多様なものが存在しているため、選択基準をどこに置くかが大切です。
日常生活で使う道具は、経験と目的よって選び方が違うはずです。身近なところでいえば車ですが、免許取り立てでいきなりフェラーリを買う人はいるでしょうか?どんなにお金に余裕があっても、その価値がわからず、運転技術が備わっていなければ、せっかくの高級車が宝の持ち腐れになってしまいます。
またゴルフに行くならステーションワゴン、キャンプに行くならミニバン、毎日の通勤と買い物だけならコンパクトカーや軽自動車と使用目的に応じて選ぶことで、車の性能を持て余すようなことはないはずです。その結果、生活は便利で豊かなものになり、車の購入メリットを最大限に感じられるのではないでしょうか。
MAツールも車選びと同じです。課題や目的など身の丈に合った選び方をしないと、せっかく導入しても使いこなせないまま終わってしまいます。
マーケティングオートメーションの“オートメーション”の部分がそう感じさせてしまうのかもしれませんが、「MAツールの導入=マーケティング業務の完全自動化」という甘い話ではありません。
MAツールを導入するにあたり、とりあえず必要な機能はリード管理、セグメンテーション、キャンペーン設定、メール配信、WEB行動解析、スコアリング、レポートです。
この基本機能だけでも、リードの動きを可視化し、ホットリードと呼ばれる購買意欲の高い見込み客を抽出、そのデータを元にしたセールス活動で営業効率アップが期待できます。
それ以外は付加機能と考えられ、やるかやらないかという取捨選択の対象にできます。あれもこれもと叶わぬ欲を出さず、現実的な判断で必要か否かの線引きをしましょう。
MAツール導入後、リードデータは一元化されるので、その部分での管理効率は上がります。と、同時にリードの動きが可視化・数値化されるため、導入以前と比較してより高度な分析と施策が求められるようになります。
またキャンペーンの設定やコンテンツ制作に費やす時間も増えるため、短期間でPDCAを回そうと思えば、リソース不足が表面化し、やりたいことができないというジレンマに陥るケースは決して珍しくないのです。
既にMAツールを導入済みで、さらに活用レベルを上げたいという会社もあると思います。
アップグレードを望む理由として、下記のようなものが考えられます。
理由はさまざまですが、実績(=数値)を見ての判断でなければ、MAツールをアップグレードしても、ただ負担が増えるだけで費用対効果が低くなる可能性があります。
逆に使いこなせていない状況であれば、下位プランまたはローエンドのシステムに切り替えた方が、目的に対するモチベーションとともに運用効率も上がりやすくなります。
いかがでしたか?MAツールは現実的な目的に合わせて選ぶことが大切です。システムに振り回されることなく、戦略的運用を実現するために、導入検討は慎重に行いましょう。
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