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2017-05-01(Mon)

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メディアに掲載されやすいプレスリリースの書き方

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新製品や新サービスなどの告知方法はいろいろありますが、メディア掲載を狙うならプレスリリースの配信が欠かせません。そこで今回はメディアに掲載されやすいプレスリリースの書き方について考えてみましょう。

一斉配信でメディア掲載を狙う

プレスリリースには2つの目的があります。ひとつは純粋に事実だけを伝えるため、もうひとつは情報の拡散を目的としたものです。

プレスリリースは記事のネタ

プレスリリースは広告と違い、マスコミ向けにある事実について伝える報告形式のドキュメントです。当然、誤解を招くような誇張した表現を入れることはできません。

実際に配信されているプレスリリースを見ると新製品や新サービス、イベント、キャンペーンの告知がほとんどです。とりあえず事実を伝えるだけなら、自社サイトでの公開のみで十分なのかもしれません。

一方、情報の拡散を目的とするのであればアットプレスのような配信サービスを利用し、メディアへの掲載を狙います。費用はかかりますが、WEBはもちろん、新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど多くのメディアに一斉配信することができます。

その後、記者の目に留まれば、一般の人でも読みやすい記事としてメディアに掲載、世間に広まるという流れです。つまり、メディアにとってプレスリリースは記事のネタという存在なのです。

普通の告知ではスルーされる

では、プレスリリースを配信すれば記者の目に留まるのかというと、必ずしもそうではありません。

媒体を問わず記者は毎日のように膨大な量のプレスリリースを受け取っているため、タイムリーかつ世間の関心を集められそうなもの、そして記事にしやすいネタであることが、メディアに掲載されるための必要条件です。

誰もが知っている大企業やグローバルブランドのプレスリリースであれば、その名前だけでピックアップする価値があります。しかし、あまり知られていない企業のプレスリリースはタイトルに「おっ!」と思わせるような、ネタとして発掘した感がない限り、内容を読まれることなくスルーされてしまいます。

記者の目に留まる書き方とは

事実を伝えるプレスリリースですが、同じ内容でもその書き方によって、記者の目に留まるかどうかが変わります。

タイトルには4W1Hのキーワードを

前述のとおり、プレスリリースではタイトルが重要です。少なくとも、なにを訴えているかがわからないようなタイトルは箸にも棒にも引っかかりません。またインパクト重視の凝った言い回しも敬遠されます。

ではどういうタイトルがいいのでしょうか?

プレスリリースのタイトルは、いつ(Where)、どこで(When)、だれが(Who)、なにを(What)、どうする(How)、つまり4W1Hのキーワードをしっかりと盛り込むべきです。

ただし、すべてを入れようとすると無駄に長くなってしまうので、キーワードは厳選する必要があります。

たとえば、期間限定のキャンペーンなら「期間=いつ(Where)」、有名タレントを起用したイベントなら「タレント名=だれが(Who)」、新製品の発表なら「製品名=なにを(What)」は絶対に外せません。その新製品に突出した機能があるなら「機能=どうする(How)」もまたしかりです。

いずれにしても、伝えたいことの優先順位を整理してから、タイトルをつけるのがプレスリリースのセオリーです。

紙媒体を狙うならなるべく早く

雑誌やフリーペーパーなど紙媒体では遅くても2~3ヶ月前からネタ探しをしています。企画から発行までに時間がかかるため、春には夏のネタ、夏には秋のネタというように常に季節を先取りしている状態です。

特にキャンペーンとイベントの告知は、具体的な時期と大筋の内容が決まり次第、速やかにプレスリリースを発行しましょう。

あとで内容に一部変更があっても、問い合わせの段階で追加資料を送るか、サイトに掲載することで対応できます。

統計ネタは大手メディアも注目

調査や研究の結果として、具体的な数字を出しているプレスリリースは記事になりやすいネタのひとつです。

『〇〇〇の第1位は△△△?』
『〇〇〇%が△△△している!』
『〇〇〇な人は意外と少数派!』

結果に意外性や驚きがあれば、より記者の目を引きやすくなります。記事として掲載されるだけでなく、ネットニュースを見た人たちがSNSで拡散、またワイドショーやバラエティー番組などテレビで取り上げられることも期待できます。

とはいえ、世間に公表できる統計を持っている企業は少なく、独自の調査や研究というのもハードルの高い課題だと思います。

そこでおすすめなのが、インターネットを使ったアンケート調査です。

テーマと質問事項を用意し、アンケートを実施してくれる代行サービスを利用すれば、手間はかかりません。戻ってきた調査結果に独自の考察を加えることで、そのままプレスリリースとして発信できます。

記者のニーズ、世間のトレンドに上手くはまればYahoo!Japanのトップニュースとして掲載される可能性もあります。

サイトで取材の準備をしておく

高確率でメディア掲載を狙うのに、プレスリリースの配信だけではやや不十分です。そこで見直しておきたいのが、自社サイトが取材されやすい状態になっているかどうかいう点です。

問い合わせページにひとこと添える

プレスリリースを記事にする場合、通常は掲載の許可を得るため、発信元である企業に問い合わせを行います。

まず企業名をインターネットで検索して、ホームページに辿り着きます。会社概要で発信元に相違ないか確認したのち、問い合わせページを開くことになります。

そこに広報部など、取材の受付窓口があれば一番いいのですが、一部の大企業を除きほとんどが、一本化された問い合わせ先で対応しています。

しかし、広報の窓口がなくても、ひとこと「取材の方はこちらからお願いします」といった表記があると、取材する側としては迅速かつ丁寧な返信が期待できるため、問い合わせしやすくなります。

印象の問題ですが、その第一印象で掲載率が上がる可能性があるので、ひと手間かけたいところです。

イメージ素材の提供は必須

実際に記事を書く上で必要になるのが、写真や図版のイメージ素材です。

それも見栄えする素材でなければ利用価値はありません。紙媒体だと解像度の低さは大問題です。プレスリリースの配信と合わせて、印刷にも対応できる高解像度の素材を準備し、媒体のタイプを制限しないようにします。

イメージ素材はファイルボリュームが大きいため、プレスリリースに添付するには限界があります。

そこで、自社サイトにダウンロード用のページを作成し、プレスリリースにはその案内を記載しておきます。さまざまなレイアウトがあることを想定し、縦長や横長など複数のパターンを用意することで、使い勝手のいい素材として優遇されます。

またプレスリリースに収まらなかった関連資料もダウンロードできるようにしておきましょう。

まとめ

いかがでしたか?プレスリリースはタイトルを中心に要点を押さえながら書けば、メディアへの掲載率は上がります。大切なのは記者目線で書くことです。1回の配信で期待以上の拡散を実現しましょう。

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