Column
2017-06-29(Thu)
コンテンツ制作における注意点はたくさんありますが、優先的に考えたいのがユーザーとの距離感です。そこで今回はユーザーとの距離を縮めるコンテンツのポイントについてまとめてみました。
コンテンツは誰を主役にするかによって、伝わり方が大きく変わってきます。ここでいう主役とはターゲットとして誰を意識するかという、具体的な人物像のことです。
小説を読んでいるとき、生い立ち、性格、セリフ、心理描写から登場人物と自分を重ね合わせて「そうそう」と心の中で相づちを打つことがあると思います。このように共感できる部分が多いほど、物語の世界に深く入り込むことができ、より小説を楽しく読めるのです。
テレビドラマでも、世の中の誰かにフォーカスを合わせて主役を立てるケースが数多く見られます。
昨年、主題歌とともにコミカルなダンスが話題になり、最終回では20%超えという高視聴率を記録したTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の主役は下記のような2人(ダブル主演)でした。
ストーリーは契約結婚という一風変わった恋愛モノですが、どこかにいそうな主役2人に自分を重ね合わせる視聴者も多かったのではないでしょうか。また年配の既婚者であれば自分と重ね合わせられなくても、まわりにいる部下や後輩、子どもに似ている部分を見つられるという、保護者感覚で楽しめるドラマだったと思います。
小説やドラマと同じく、コンテンツもユーザーにとっては他人事です。
しかし、ある人物像を意識することで、その人物が言いそうな言葉、やりそうな行動がコンテンツに表れてきます。結果、ユーザーは自分に近い話や自分そのものの話、つまり自分事としてコンテンツと接し、制作者が伝えたいことをキャッチしてくれるのです。
コンテンツをさらに身近に感じてもらえるようにするには、どうしたらいいのでしょうか。そのヒントになるのがビジネスシーンやプライベートにおける日常会話です。
2人のうち、どちらかが一方的にしゃべっている状況では、まともな会話になっておらず、お互いの距離は縮まりません。しかし、ちょっとした質問をところどころで投げかけることで、回答という確かな反応が得られ、人間らしいコミュニケーションが成立します。
つまり、コンテンツでユーザーと会話するには、文章の中で質問を投げかければいいのです。
ここで注意したいのは、ユーザーがこたえにくいと思われる難しい質問にしないことです。せっかく動きはじめた流れを止めてはいけません。数秒でこたえられるような街頭アンケートのように、かんたんな質問をはさんでいきましょう。
かんたんな質問という意味では、次の3タイプに分類できます。
たとえば複合機をテーマにしたコンテンツに盛り込む場合、下記のような質問が考えられます。
このようなちょっとした質問の積み重ねがユーザーとの距離を短縮し、その後の内容に対しても「うんうん」という納得と「なるほど」という気づきが生まれやすくなるのです。
いかがでしたか?ユーザーとの距離を縮めるのに必要なのは具体的な人物像を意識して他人事を自分事にすること、そして簡単な質問を投げかけながら会話っぽいコミュニケーションを成立させることです。この2つのポイントに気をつけながら、ユーザーが身近に感じられるようなコンテンツを制作していきましょう。
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