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2018-03-10(Sat)

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脱・飲料で常識を覆す!キリン「moogy」のパッケージデザイン

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パッケージは商品にとって最大の広告ですが、キリンビバレッジ株式会社の「生姜とハーブのぬくもり麦茶 moogy(ムーギー)」のパッケージには広告的要素が全くありません。女性の暮らしになじむデザインに振り切っていて、ECサイト中心に人気を集めているのです。そこで、飲料の常識を覆した戦略についてご紹介します。

【1】飲みたくなる飲料から飾りたくなる飲料へ

「moogy」のターゲットは30代女性。育児や仕事でもっとも忙しい年代の女性にとって、一番価値のある飲料とは何だろう。そう考えた結果、見るだけで気分が上がり、近くに置いておきたくなる飲料なのではないかと考えたそうです。

特徴的なのは、なんといってもそのパッケージ。全16種類で、企画から運用まで社内の女性デザイナーが担当しました。アジアでデザインされたクオリティの高いパッケージデザインを賞するTopawards Asiaを受賞するなど、デザイン業界でも高く評価されています。

女性らしいラッピングペーパーのようなパッケージで、商品名は横に小さくサインのように記入されているだけ。全く商品名が目立っていません。商品特徴などの説明も最小限に留め、商品ロゴ、パッケージの柄、リサイクルマークもやわらかい印象の手書きでデザインされています。さらに手書き風のフォントを使用し、“ぬくもり麦茶”という商品内容に沿ったデザインで、女性好みのルックスに仕上がっているのです。

【2】たった2秒で心を掴むパッケージ

人が陳列棚から商品を選ぶまでにかかる時間は約2秒と言われています。そのため、パッケージには何の商品が一目で理解できる“わかりやすさ”が求められるのです。飲料のパッケージデザインでは「競合商品より目立つこと」「わかりやすい商品名であること」「おいしそうであること」「中身が想像できること」の4つが重視され、直感的に“おいしそう”と感じさせることが重要で、麦茶なら“麦茶”と大きく表示し、中身が見えるフィルムにして安心感を与えるのがセオリーです。

moogyはECのみの展開なので、一般的な店舗陳列はしません。そのため、購入前にパッケージで商品情報を伝える必要もないのです。そこで商品の詳細説明はWebサイトのページに記載して、パッケージでは女性受けのいいデザインを追求しました。

結果的に売り上げを順調に伸ばし、インスタグラムを中心に話題になりました。花瓶にしたり結婚式のプチギフトにしたりと新たなニーズが生まれ、飲料でありながらライフスタイル商品としても人気を高めています。

まとめ

このように、パッケージも商品のコンセプトを決める大きな要素のひとつです。パッケージを変えるだけでも新規顧客開拓につながるので、ターゲットに刺さるパッケージを今一度考えなおしてはいかがでしょうか。

ビーダッシュではこうしたデザインのご提案も行っています。ぜひお気軽にご相談ください。

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