Column

コラム

2016-10-26(Wed)

コンテンツ

今さら聞けないキーワード3選!「AI」「IoT」「FinTech」

イメージ画像

近年、技術の進化は速く、日々新しいキーワードが飛び交っています。しかも、IT系はアメリカ発のものが多いので、英語…。油断しているとすぐついて行けなくなりそうです。

そこで、マーケティング担当として、これだけは知っておきたい必須キーワードを3つ取り上げます。ニュースやコラムなどでは、前置きや説明なしに出てくることも多いので、「今さら聞けないなぁ」と思っていた人にぴったりです。

その分野で押さえておきたいキーワードを詰め込んで解説していきますので、コンテンツのフック、企画書のつかみ、事業計画の考慮ポイントとしてご活用ください。

AI(人工知能)

もともと「コンピュータで人間と同様の知能を実現する」ための学術的プロジェクトとして始まった「AI」。「Artificial Intelligence」の略語で、「人工知能」という意味です。

このところ、毎日のようにAIがらみのニュースを見ると思います。今もっともホットな分野のひとつです。しかし実はAIは新しい分野ではなく、1950年代、1980年代にもブームがありながら、大きな成果なくしぼみました。

しかし、今回の第3次AIブームは、実を結びそうです。その理由は、「ディープラーニング」。これまでは、専門的な知識やルールをコンピュータにいちいちプログラミングして教え込んでいたのですが、それだと作業が膨大すぎて現実世界には対応できませんでした。そこで、人工知能にビッグデータを使って自分で学んでもらう「機械学習」に切り替え、ついにはルールも教えず、ゴールだけ指定して後は自由に学んでもらうディープラーニング(深層学習)で、AIの能力が飛躍的に向上しました。

たとえば最近の例で言うと、チェスや将棋よりはるかに難しいとされる囲碁で、Googleの人工知能「AlphaGo(アルファ碁)」が世界最強のひとり、イ・セドル棋士に圧勝してニュースになりました。アルファ碁はディープラーニングで、碁のルールさえ教えられず、ひたすら過去の碁の対戦記録を読み込み、人工知能同士で対戦して強くなりました。人工知能の場合、読み込めるデータが膨大で、対局も3,000万局などという人間では考えられない数字ですから、進化のスピードが速いのです。

そうして、どんどん生活やビジネスの場に人工知能が入ってきています。いくつか実例を見ていきましょう。

チャットボットでお客様センター対応

chatbot2
LOHACOお客様サポートhttp://lohaco.jp/support/index.html

2016年はチャットボット(チャットロボット)の導入ブームです。Facebook、LINEなどのメッセージアプリをはじめ、各社がサービスを開始しました。中でも紹介するのは、文具通販の「LOHACO(ロハコ)」。急増する問い合わせ対応のため、2016年5月に人工知能搭載のチャットボット「マナミさん」を導入しています。彼女?のおかげで24時間365日対応が可能になり、今では問い合わせの3分の1を対応、6.5人分の仕事をしているそうです。今は文章の対応だけですが、近い将来には電話対応も人工知能が担当することになりそうです。

AIが自動で株取引

robot2
自動株式売買ロボット・カブロボhttp://www.kaburobo.jp/

「ロボアドバイザー」という言葉が金融業界では大人気です。AIアドバイザーとも呼ばれます。AIがビッグデータを解析して最適な資産運用先を提案するサービスで、そのまま自動で株式売買まで任せる会社もあります。人間が関わらないほうが収益率がいいと主張する人も数多くほどです。自動株式売買のAIは比較的簡単に開発できるようで、一般の人向けのコンテスト「カブロボ・コンテスト」まであります。投資収益が年率換算で686%!!なんていうお化けカブロボまであります。

「人間の感情までわかる!?」人工知能ロボット

家庭用のコンパニオン・ロボットも発売が始まっていますが、決定版が2014年6月に発売された、世界初「人間の感情を理解するロボット」である、ソフトバンクの「Pepper(ペッパー)」。一般的な情報や知識を扱う人工知能(IBMのワトソン)と、人間の感情や感覚を扱うオリジナルの人工感性知能という2種類のAIを搭載しています。そのためペッパーは人の感情を読み取り、自分でも感情を持つことができるそうです。鉄腕アトムの世界は近いかもしれません。

と、わかりやすい例ばかりあげましたが、実際には工場での機械製造や、物流倉庫での荷物の自動物流など、これまでたくさんの人間が必要だった現場から本格的なAI導入が始まっています。そのため、AIが人間の仕事を奪うのではないかと不安の声があがっているのです。そのあたりの話は、別のコラムでじっくり解説します。

IoT

パッと見では泣き顔の絵文字と間違えそうな「IoT」。読み方は「アイオーティー」で大丈夫です。「Internet of Things」の略で、モノのインターネット化、つまり世の中の様々なモノがインターネットに繋がることを指します。ただ繋がるだけでなく、離れた場所にいながらモノの状態を確認したり、操作したり、AIで判断して自動で動かしたりできるようになります。

今まではネットに繋がっているのはスマートフォンやタブレット、パソコンぐらいでしたが、それが玄関ドアからエアコン、掃除機、冷蔵庫、洋服…とあらゆるモノに繋がりそうです。

そのために使うインターネットに接続する装置のことを「IoTデバイス」と呼び、Wi-FiやBluetoothなど無線で通信する小型の専用デバイスで、カメラやセンサーが付いている場合もあります。

コンセプトだけではわかりにくいので、実例を見てみましょう。

頭脳を持ったボール「adidas miCoach SMART BALL」

http://shop.adidas.jp/micoach/smartball/
2014年に発売された、アディダスのサッカーボール。ボールを蹴ると、3軸加速度センサーがボールの回転数や回転方向、キックのスピード、インパクト位置、飛行軌道といったデータを取得し、スマートフォンでチェックできます。

飲み物の成分やカロリーがわかるコップ「vessyl」

https://www.myvessyl.com/
飲み物を注ぐだけで、センサーが成分を分子レベルで解析してくれるコップです。カフェインや糖分、タンパク質、脂肪などといった成分に加えて、カロリーや水分量もわかり、健康管理やダイエットのサポートをしてくれます。アメリカ製で、日本ではAmazonなどで並行輸入品が購入できます。

遠隔操作できるコピー機保守「NETEYE」

http://cweb.canon.jp/neteye/?id=lp453_NETEYE
オフィスでの事例で見ると、キヤノンは複合機の保守サービスをIoT化しています。複合機がネットに繋がり、故障を遠隔監視したり、自動で消耗品の補充を手配したりできます。もうこのぐらいでは誰も驚かないですね。

眼球の動きを追うメガネ「JINS MEME」

https://jins-meme.com/ja/
これから増えそうな、身に付けるIoT、センサー型ウェアラブルデバイス。SF映画のスカウターのように眼鏡のレンズに情報が表示されるわけではありませんが(技術的には可能だが、安全面を考えて非表示にしたらしい)、ジャイロスコープや眼球の動きを計測できるセンサーが搭載されていて、体幹の動きを計測したり、眼球の動きから疲れを予測したりできます。

火の強さがわかるフライパン「Pantelligent」

https://www.pantelligent.com/
センサーが搭載されたフライパン。盤面の温度などをセンサーが感知して、スマートフォン・アプリで確認できます。火の強さ、焼いている時間などが厳密に管理できるため、料理が科学的にできそうです。日本では販売していないため、アメリカに注文する必要があります。

正しい歯磨きをアドバイスしてくれる「G·U·M PLAY」

https://www.gumplay.jp/
加速度センサー内蔵のアタッチメントを歯ブラシにセットし、歯磨きの動作を測定して、歯科衛生士の「正しい歯の磨き方」に近づけていけます。なんとなく行っている歯磨きが、意識的にしっかりとできるようになりそうです。

こうして、今は単体のモノからIoT化されていますが、これが進み、連携するようになると、SF映画のように、「朝起きると、コーヒーメーカーのスイッチが入り、体温や脈拍などが計られ、ベッドが壁の奥に格納され…」といったスマートホームが実現することでしょう。現在の勢いを考えると、もう夢の段階から目標の段階まで来ているようです。

FinTech

経済メディアを中心にニュースが続く「FinTech(フィンテック)」。「Finance Technology」の略で、比較的アナログな金融業界で、IT技術を活用して新しいサービスを立ち上げる動きのことを言います。

2008年の経済危機、リーマンショックで金融業界の優秀な人材がごそっとIT業界へ移り、金融とIT技術が融合したフィンテック・スタートアップ企業が数多く誕生しました。しかし、金融は規制も厳しく、本格的に参入するとなると必要な資金も莫大なので、フィンテック企業は既存の金融機関が手を出さなかったニッチな分野、少額決済、少額投資、個人間融資などから間口を広げていきました。

そして、スマートフォンやタブレットの普及で「スマホ金融」とでも言うべき、操作が簡単で手数料が安く、インターネットからデータを自動で取り込むタイプのフィンテックがブームになっています。

大手コンサルティング会社アクセンチュアによると、2015年のフィンテック企業への投資規模は過去最高で223億ドル(2兆3200億円)。ちょっとした国の国家予算規模にまで膨らんでいます。

が、日本はフィンテックの分野では遅れています。日本の金融サービスは世界的に見れば安定していて便利なうえ、世界有数の厳しい規制があり、新しいサービスを始めにくい環境でした。アメリカはもちろん、中国やインド、東南アジアやアフリカにも負けています。

そこで政府は、2016年5月にはフィンテック法案と呼ばれる改正銀行法を国会で成立させました。銀行の他企業への出資制限の緩和、仮想通貨(ビットコイン)の普及に向けた消費者保護規制などが決まり、今後は銀行の資金力で様々なフィンテック企業を成長させられると期待されています。

では、どんなサービスがあるのか、フィンテックの注目キーワードとともに紹介します。

個人間決済

LINE友だちと割り勘や送金が可能「LINE PAY」
https://line.me/ja/pay
銀行を通さずに個人間でお金のやりとりをする決済の代行サービスは有望視されるジャンルのひとつです。「LINE PAY」は普段メッセージやスタンプのやりとりをしているSNSで決済できるサービス。クレジットカード情報を登録するか、銀行、郵便局、コンビニで現金をチャージして、LINE友だち同士なら手軽に送金や割り勘が可能。飲み会の割り勘や、少額のお金のやりとりに便利です。LINEだけでなく、Facebookメッセンジャー、SnapchatなどのSNSにも決済機能があります。

クラウドファンディング

日本のクラウドファンディングの元祖「READY FOR?」
https://readyfor.jp/
インターネットを通じて、主に個人消費者を対象に、新商品や新サービスへの資金提供を募集する「クラウドファンディング」もすっかり定着しましたが、日本で最初にサービスを開始したのが「READY FOR?」です。資金調達の成功報酬(手数料)が支援総額 の17%と安いこともあり、アートやNPO関係の資金募集が多くなっています。

ユニバーサルクレジットカード

クレジットカードからポイントカードまで1枚に「Stratos」
https://stratoscard.com/
複数のクレジットカードやキャッシュカード、ポイントカード、会員カードなどを1枚のカードサイズの電子カードにまとめられる「ユニバーサルクレジットカード」。「カード型ウォレット」とも呼ばれます。これはものすごくニーズはあるのですが、まだ日本では本格的にはサービス開始されていません。アメリカの「Coin」が有名ですが、「Stratos(ストレイトス)」がATMにも入れられる手軽さで人気上昇中です。

いかがだったでしょうか。ビーダッシュのコラムでは今後も、気になるけどよくわからない、今さら聞けない流行りのキーワードを定期的に更新していきます!

関連記事

サービス

ソリューション

カテゴリー

タグ

タグをもっと見る

最近の投稿

人気記事