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2017-07-30(Sun)

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2500万台突破の大ヒット!インスタントカメラ「チェキ」の復活劇

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カメラ市場はスマートフォンの普及とともに落ち込みつつあり、厳しい戦いを強いられています。そんな中、富士フィルムのインスタントカメラ〝チェキ”「instax」シリーズが順調に売り上げを伸ばし、1998年11月の発売から累計2500万台以上を突破しました。実は一度売り上げが落ち込んだこともあるチェキ。どのようにしてスマートフォンの波をはねのけ、インスタントカメラ市場で勝ち残ってきたのでしょうか。

ぜひ最新のマーケティング戦略を自社のマーケティングに生かしてくださいね。

1、モノ提案でなくコト提案をする

インスタントカメラ「チェキ」は、その場でカードサイズに印刷されるのが最大の特徴。とはいえ、ただ単にそのモノ自体を訴求しているだけでは、そのうち飽きられてしまうもの。実際にプリクラやスマートフォンなどで手軽に撮影できるようになった時、売り上げは落ち込んでいたのです。

そんなチェキにもう一度火をつけるために富士フィルムが取り組んだのは、チェキをライフスタイルとして取り入れてもらえるような「コト提案」。チェキを通じた新しい体験を提案したのです。

たとえばチェキで箱の中にしまってあるものを撮影し、それを箱に貼り付けることで整理整頓しやすくするDIY術や、撮影したチェキを吊るして飾るインテリア術など、ユーザーの生活のなかにチェキがある様子を具体的にイメージさせる施策を多数実施しました。こうしたコト提案が消費者の胸に届いて初めて長期的ヒットを生み出せます。

また、長期的ヒットを生むにはユーザーの生活に寄り添う必要があります。リーマンショック以降、「お金を掛けずに楽しむことこそ真の幸せである」といった風潮が生まれ、リサイクルやDIYなどの趣味嗜好に価値を見出す人が増えました。チェキでなくとも、ターゲットが理想とする生活にマッチするサービスを考えるべきでしょう。BtoBなら、その企業が長期的に掲げている目標にマッチするサービスは重宝される可能性が高いです。

2、ターゲットを細分化し、個別に提案する

チェキを代表する人気機種「mini8」は、2012年に誕生したもの。この機種からパッケージデザインも機種に合わせて変更するようになりました。ターゲットを10~20代の女性に設定し、ターゲットが最重要するキーワードが「かわいい」だと分析した結果、商品コンセプトを「世界で1番かわいいインスタントカメラ」に設定。従来の家電っぽいカラーレスなパッケージから、パステルカラーがベースでモデルを前面に出したパッケージに大幅変更したのです。

これが功を奏し、チェキは原宿系女子中心に大ヒット!いわゆる「裏原系」と呼ばれる個性派の女性モデルを起用して訴求することで、ファッションセンスが高いく流行に敏感な女性の心を掴んだのです。

このように、商品を訴求するメディアや起用モデル、パッケージデザインによってさまざまなターゲットに商品を届けることができます。その後、カメラ愛好家や男性を意識した「大人のチェキ」として2013年に「mini90」を展開するなど、チェキは機種を増やしながらファン層もどんどん広げています。

実際に「mini8」のユーザーは女性が7割ですが、「mini90」のユーザーは男性が6話以上とのこと。基本は同じ商品でも、ターゲット別に細部を変更するだけでこれだけのターゲットチェンジが可能なのです。もし商品やサービスが思うように売れない場合は、ターゲットに合わせて価値を再提案するべきでしょう。

まとめ

たとえばIT企業のサービスでも、機能にフォーカスして提案する場合と、使い方にフォーカスして提案するパターンがあります。同じ商品であっても、顧客の部署や立場によって提案すべき解決策は違いますから、相手が抱えている課題に合わせて商品を提案するべきでしょう。

とはいっても、パターン別に営業資料を1から作るのは大変で、手間もコストもかかります。こうした際におすすめなのが「導入事例」。導入事例であれば端的にパターン別に事例を見せられるので、効果的な営業活動を可能にします。ビーダッシュでも導入事例の制作は多数承っているので、ぜひお気軽にご相談ください。

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